- 「リボ払いって聞いたことあるけど、どんな仕組みなんだろう・・・」
- 「リボ払いは危険って聞くけど、本当にデメリットしかないのかな・・・」
この記事を読まれている多くの方はこのような悩みを抱えているのではないでしょうか。
リボ払いは毎月の支払いを一定にできる便利な支払い方法ですが、「手数料がどんどん高くなる」「支払い期間が終わらない」という否定的な声も多くあります。
しかしその一方で利用してよかったという声もあり、リボ払い経験者の中には「月々の負担が軽くなる」「家計の管理がしやすい」などの魅力を感じている方もいるようです。
リボ払いの仕組みを正しく理解することができれば、リボ払いの機能を生活に大きく活かすこともできます。
本記事ではリボ払いと上手に付き合えるコツや注意点について詳しく解説していきます。
クレジットカードのリボ払いとは?支払いの仕組みについて
リボ払いとはリボルビング払いの略称で、クレジットカードの支払い方法の一つです。
利用残高の大小にかかわらず、毎月の返済をライフスタイルに合わせて調整できるのがリボ払いの特徴。
例えば大きな買い物をしたときでも月々の支払いを一定に保ったり、利用残高が基準値まで積み上がると支払額を段階的に増額したりできます。
「予算が足りない」「毎月無理なく返済したい」という場合、リボ払いを利用すればスムーズに買い物がしやすくなるでしょう。
ただしリボ払いには利用残高に応じた手数料がかかるため、使いすぎは総支払額や返済期間の増大につながる可能性があります。
手数料率はクレジットカード会社によって異なりますが、15〜18%程度が一般的です。
リボ払いを利用する際は、手数料の増え幅も十分に考慮したうえで計画的に買い物をする意識が大切なのです。
リボ払いの種類と引き落としの例
リボ払いの種類には、下記の3つがあります。
- 残高スライド方式
- 定額方式
- 定率方式
以下でそれぞれの支払い方法を具体的に解説します。
残高スライド方式
残高スライド方式とは、利用残高に応じて段階的に支払額を調整する支払い方法です。
例えば、残高スライド方式にて下記の支払い条件の場合を確認してみましょう。
利用残高 | 10万円未満 | 10万円以上 | 20万円以上 |
毎月の支払額 | 1万円 | 2万円 | 10万円ごとに1万円加算 |
上記の場合、ある月に10万円の買い物をすると当月分の支払額は2万円になり、翌月は利用残高が8万円となるため支払額は1万円に減額されます。
うっかり利用明細を確認せず買い物を続けてしまうと、返済よりも利用が上回り月々の支払額は膨れ上がってしまいかねません。
さらに支払額に加え利用残高に応じた手数料が加算されるため、総支払額の増え幅は大きくなります。
「リボ払いだからいくら買い物しても大丈夫」という認識でいると、返済の目処が立たなくなるリスクがあり危険でしょう。
なおクレジットカード会社によって手数料を支払額に含めるのか、支払額に上乗せするのかが異なる場合があります。
きちんと支払い計画を立てるために、事前に支払い方法の詳細を確認しておくことが重要です。
定額方式
定額方式とは利用残高の大小によらず月々の支払額を一定にする支払い方法で、「元金定額方式」と「元利定額方式」の2種類があります。
元金定額方式とは手数料とは別に、毎月の元金の支払いを定額にする方法です。
この方法では利用残高に応じた手数料が加算されるため、月々の支払額を完全に一定にできるわけではありません。
一方元利定額方式は、手数料と元金の支払いを含む月々の支払額を一定にする方法です。
元金の返済が進み利用残高が減っていけば、支払額に占める手数料の割合は低くなります。
2つの支払い方法は利用残高が増えても大きく支払額が変わらないため、つい油断して買い物し過ぎてしまうことがあるでしょう。
しかし定額方式での無計画な買い物は、返済期間が長期化する要因です。
特に元利定額方式は手数料が増えると元金の支払いが減るため、いつまで経っても返済が終わらないという事態になりやすい傾向があります。
定率方式
定率方式では利用残高に定率を乗じて毎月支払う方法で、利用残高額によって毎月の支払額が大きく変動するのが特徴です。
例えば定率が5%の場合、利用残高が5万円であれば2500円、50万円であれば25000円が支払額となります。
一般的にリボ払いは月々の支払いを一定にできるイメージがありますが、定率方式では支払額が常に変動することを考慮しておきましょう。
なおこの支払い方法にも定額方式と同様、元金定率方式と元利定率方式の2種類があります。
両者の違いは元金の支払いに対し定率を乗じるか、手数料も含めた支払額を計算対象とするかです。
リボ払いと分割払いの違いについて
リボ払いと同様、支払いを分散できる方法に「分割払い」がありますが、両者の仕組みは大きく異なります。
利用残高を元に月々の支払額が決まるリボ払いと違い、分割払いは一度の購入を指定期間内で分割し、それぞれの期間に均等な支払いを行う仕組みです。
分割払いの手数料はあらかじめ元金と支払い回数に応じて決まるため、リボ払いのように毎月変動することがありません。
分割払いのメリットは、手数料や支払い期間が予想外に増大する心配がないことです。
一方リボ払いのように毎月の支払額を変えられず、利用が増える度に月々の負担も増えるところが分割払いの柔軟性に欠ける点といえます。
なお通常分割払いの最小分割回数は3回であり、2回払いまでは手数料が発生しません。
また分割回数が多くなるほど手数料も増えるため、支払いを抑えたい場合、できる限り少ない回数を指定するのがおすすめです。
一括返済や繰上げ返済をすれば手数料が減らせる
基本的にリボ払いは利用残高が無くなるまで返済が続きますが、一括返済や繰上げ返済を活用すれば手数料や支払い期間の大幅な短縮ができます。
繰上返済はお金に余裕がある月に多めに支払い、一括返済は利用残高分を一度で完済する方法です。
手数料は利用残高をもとに算出されるため、繰上げ返済や一括返済で利用残高が無くなると手数料も生じなくなります。
また支払い期間に終わりが見えると、完済までの漠然とした不安から解放されるでしょう。
収入が増えたりボーナスが支給されたりした際は、積極的に繰上げ返済や一括返済を検討してみることをおすすめします。
リボ払いを一括返済や繰上げ返済にする方法
リボ払いを一括返済や繰上げ返済に変えたいときは、電話やWEBから支払い方法の変更を申請できます。
電話で申請する場合、コールセンターの番号はクレジットカードの裏面に記載してあることが多いです。
またWEBからの申請の場合、ユーザーIDとパスワードが必要になるため事前に会員登録を済ませておくとスムーズに作業できます。
なおクレジットカード会社によっては一括返済や繰上げ返済への変更に手数料がかかることがあるため、詳細をしっかり確認しておくとよいでしょう。
リボ払いをまとめて支払う手順について
電話やWEBで一括返済・繰上げ返済の申請が完了すれば、下記に挙げる方法で支払いましょう。
- 口座引き落とし
- 口座振込
- ATMの活用
- インターネット上での支払い(ペイジー)
口座引き落としは、毎月の引き落とし口座に返済額を入金しておき、次回返済日にまとめて支払う方法です。
口座残高に不足があると引き落とせなくなるため、金額をよく確認し余裕を持って入金しましょう。
また口座振替では、クレジット会社指定の口座にATMやインターネットバンキングなどから入金します。
クレジットカード会社提携のATMであれば、口座指定の手間なく入金がよりスムーズです。
ただし、ATMの手数料は自己負担となる点に留意しておきましょう。
ペイジーを利用すれば、好きな金融機関の口座からクレジットカード会社に直接返済できます。
ペイジーの利用条件は、クレジットカード会社がペイジーに対応していること、インターネットバンキングを開設していることです。
リボ払いのメリット
リボ払いのメリットは、下記に挙げる3つです。
- 月々の負担を軽減できる
- 家計の管理がしやすい
- 繰上げ返済ができる
以下ではそれぞれのメリットを具体的に解説します。
月々の負担を軽減できる
リボ払いの大きなメリットは、利用残高にかかわらず月々の支払額を少額にできる点です。
大きな買い物やカード多用があっても、あらかじめ設定した支払額が適用となるため高額な請求により返済の目処が立たなくなるリスクがほぼありません。
またまとまったお金がなくても支払いを分散できるため、大きな支出や予期せぬ出費にも応じやすくなります。
さらにクレジットカード会社によってはリボ払いの利用にポイント制度を採用しており、ポイントを貯めることで特典や決済時の割引が受けられます。
毎月数万円単位でリボ払いを利用している場合、ポイント獲得率が高くお得な買い物ができるでしょう。
家計の管理がしやすい
リボ払いではライフスタイルに応じて毎月の支払いを一定にしたり利用残高に応じて支払いを調整したりできるため、家計の管理がしやすくなります。
またどれだけ支出が多くても、突然高額な請求がくることなく家計に影響を与える心配がありません。
一括払いでは月々の支払いがばらつき、家計の管理がしづらくなります。
さらに大きな支出が生まれるため、きちんと収支を管理しなければ返済できなくなるケースもあるでしょう。
リボ払いは支払額を柔軟に調整しつつ家計のやりくりができるため、収支のバランスが適切であればライフプランニングに役立つ支払い方法といえます。
繰上げ返済ができる
リボ払いでは繰上げ返済を行うことで、手数料や支払い期間の負担を削減できます。
一方分割払いの場合、クレジットカード会社によっては一括返済ができても繰上げ返済を利用できないことがあります。
分割払いでは支払い回数と元金に応じて最初から手数料が決められているため、柔軟な支払いがしづらいのです。
リボ払いではお金に余裕ができた際に都度繰上げ返済をしていくと、予定よりも早く利用残高を完済できるでしょう。
ただし、繰上げ返済にかかる手数料の有無についても確認が必要です。
リボ払いのデメリット
リボ払いには月々の返済を柔軟に設定できるメリットがある一方、下記に挙げるデメリットもあります。
- 手数料率が比較的高い
- 支払い期間が長期化しやすい
- リボ払いにも限度額はある
以下では、それぞれのデメリットを具体的に解説していきます。
リボ払いを有効活用するために、ぜひ参考にしてみてください。
手数料率が比較的高い
リボ払いの大きなデメリットは、手数料率が15〜18%程度と割高な点です。
この割合は消費者金融と同等で、分割払いの一般的な手数料率である12〜15%を有意に超えています。
実際にリボ払い経験者へアンケートをとった結果、リボ払いを利用しない方が良いと思ったポイントでは「利息の負担が大きい」との回答が多くありました。
リボ払いでは利用残高の増大や支払い期間の長期化で手数料の負担額が膨張し、総支払額が知らぬ間に増大しがちです。
例えば50万円の商品購入に手数料率15%の定額方式で月々1万円ずつ返済する場合、完済までに4年以上を費やし手数料は16万円弱にまで増大します。
リボ払いを利用する際は必ず毎月の利用明細を確認し、利用残高や手数料を把握しておくことが大切です。
支払い期間が長期化しやすい
リボ払いでは無計画に買い物をしすぎると、支払い期間が長くなるリスクがあります。
特に毎月の支払額を最低金額に設定している場合、利用残高が増大すると手数料ばかりを支払う事態になりかねません。
元金の支払いが滞ると、利用残高は一向に減らず支払いは長期化します。
クレジットカード会社によって最低金額の規定は異なりますが、5000円程度が一般的です。
利用残高が数十万円に達した場合、支払額が最低金額のままでは完済に数年かかってしまうこともあるでしょう。
リボ払いにも限度額はある
リボ払いの利用残高には上限が設けられており、限度額を超えた決済があると超過分はショッピング枠にて翌月一括払いとなります。
知らぬ間に利用額がリボ払いの限度額を超えてショッピング枠に組み込まれていた場合、想定外の高額な請求に家計が逼迫する可能性があるでしょう。
特に普段から生活費やイレギュラーな支出をリボ払いに頼っている場合、リボ払いが使えなくなると返済不可能になり債務整理が必要になるケースもあります。
さらに利用残高がショッピング枠の限度額にまで達した場合、クレジットカード自体が利用停止になるため注意が必要です。
リボ払いを利用するには
リボ払いを実際の買い物に利用するには、下記に挙げる方法があります。
- 買い物時に指定する
- あとからリボを活用する
- 自動リボ払いを登録する
- リボ払い専用のクレジットカードを使う
以下ではそれぞれの方法を具体的に紹介していきます。
買い物時に指定する
リボ払いの利用方法として、お会計の際に複数の支払い方法の中からリボ払いを自分で選ぶのが一般的です。
ネットショッピングの場合は、決済画面の支払い方法をクレジットカードのリボ払いに設定します。
実店舗の中にはリボ払いに対応していない場合もあり、高額な買い物にリボ払いの利用を検討しているのであれば事前に店頭で決済方法を確認しておくことをおすすめします。
あとからリボを活用する
あとからリボを利用すれば、一括払いや分割払いで買い物した場合も後からリボ払いへの再設定ができます。
あとからリボは、クレジットカード会社の会員専用ページから指定できるのが一般的です。
リボ払いに対応していない店舗での買い物も、WEBから手軽にリボ払いに変更できます。
ただしあとからリボは利用できる期間がクレジットカード会社によって異なり、スムーズに利用するには事前に確認しておくことが大切です。
自動リボ払いを登録する
自動リボ払いとは他の支払いを指定しても自動的にリボ払いになる仕組みで、利用するにはクレジットカード会社への登録が必要です。
登録はカード発行時の他利用中にも行え、一度登録するとショッピングで一括払いや分割払いが利用できなくなります。
一括払いに切り替えたい場合は、自動リボ払いの登録を解除することでいつでも可能です。
ただし解除後もすでにあるリボ払い残高分は、完全になくなるまでリボ払いでの支払いが続きます。
リボ払い専用のクレジットカードを使う
リボ払い専用クレジットカードとは、最初からリボ払いに特化しており一括払いなどの利用ができないカードです。
このカードでは決済時に他の支払い方法を選んでも自動でリボ払いになる他、クレジットカード会社にリボ払いの解除を申請できません。
利用方法が限定されるので、あらかじめカードの特性を理解したうえで何の支払いに利用するのかを明確にしておきましょう。
リボ払い専用クレジットカードは特典が充実していたりポイント制度を導入していたりするケースが多く、適切に使えば生活を豊かにできます。
リボ払い利用時の注意点
リボ払いにはさまざまな利用方法がありますが、事前に下記の項目に注意しておく必要があります。
- カードを作成時に支払要件をしっかり確認する
- カードが届いたら規約や案内書に目を通す
- カードの利用は計画的に行う
- カードの利用明細は毎月確認する
以下では、カード申し込み時から利用時に至るまでの注意点をわかりやすく解説します。
リボ払いの利用に不安がある場合、ぜひ参考にしてみてください。
カードを作成時に支払要件をしっかり確認する
クレジットカードのリボ払いを申し込む際は、まずリボ払いの仕組みや支払い方法によって異なる支払い要件を理解しておきましょう。
支払いを一定にできる定額方式や支払額を柔軟に変えられる残高スライド方式など、支払い方法によってメリットや注意点は異なります。
また申込書には毎月の支払額を選べる箇所がありますが、手数料や利用限度額を考慮して無理のない返済ができる額を選ぶことが重要です。
カード会社の案内やホームページなどで支払い要件を確認し、支払いがどのように進行するのかを理解したうえでカードを申し込みましょう。
カードが届いたら規約や案内書に目を通す
クレジットカードの申請から数週間後、カードとともに利用案内書や規約が届くのでしっかりと目を通しておきましょう。
実際の買い物でリボ払いを使う前に、その機能を十分に理解しておくことが大切です。
有効期限や利用限度額は目につきやすい項目ですが、支払い期日や支払額の変更方法なども詳細を確認する必要があります。
なお書類を読んでも不明点がある場合、クレジットカード会社のホームページで下調べしたり電話で問い合わせたりして疑問を解消しておくことをおすすめします。
カードの利用は計画的に行う
リボ払いは気軽に大きな買い物ができる分利用残高が増大しやすく、計画的にカードを利用する心がけが大切になります。
特にリボ払いはポイント率や特典が充実しているので、目先のメリットに惹かれて買い物を続けてしまう方は多いことでしょう。
無計画な利用を続けていると、手数料・支払い期間ともに負担は増えていきます。
リボ払いを利用する際は自身のライフスタイルや収支を考え、無理のない返済ができるよう計画性を持つことを徹底しましょう。
カードの利用明細は毎月確認する
リボ払いを適切に使用するには、クレジットカード会社からの郵送やWEBの会員専用ページなどで毎月の利用明細を確認することが必要です。
利用明細では利用残高の他、当月に利用した日や買い物した場所、利用金額などを一覧で見られます。
金額に誤りがないかレシートと照らし合わせたり、利用残高から手数料を算出し実際に支払った額を確認したりすることが大切です。
利用明細の見方がわからず支払い期間や手数料に不安を感じる場合、クレジットカード会社に確認してみましょう。
金欠時に利用できるリボ払い以外の方法
まとまったお金がない際に、リボ払い以外で下記の支払いが役に立つでしょう。
- ボーナス払い
- 銀行のカードローン
以下ではそれぞれの支払いについて、仕組みや注意点を解説します。
ボーナス払い
クレジットカードのボーナス払いを選べば、支払いをボーナス支給月まで延期できます。
余裕を持ってお金を準備できるので、返済が滞るリスクを回避しやすくなるでしょう。
また基本的に一括払いと同様、手数料がかからない点もボーナス払いの魅力です。
毎月の支払額が少額でも手数料のかかるリボ払いより、総支払額を抑えられます。
ボーナス払いはあくまでボーナス時期にまとめて支払う方法なので、ボーナスのない主婦や学生も利用できます。
ただし支払いが完了するまでは、クレジットカードの限度額が利用額分差し引かれていることを考慮しておきましょう。
毎月の利用明細であといくら使えるのかを把握しておくと、利用制限がかかるリスクを避けられます。
また支払いの当てにしていたボーナスが支給されなかったり、急な退職があったりする場合も想定しておくとより安全です。
銀行のカードローン
手元に購入資金がない場合、銀行のカードローンでお金を借りる選択肢もあります。
一般的にクレジットカードのキャンシングや消費者金融のカードローンの手数料率は18%と高めです。
しかし一般的に銀行系のカードローンでは数%〜14%前後の金利でお金を借りられることが多く、総支払額の膨張を軽減できます。
ただし銀行系のカードローンを使用するには、審査を通る必要がある点に注意が必要です。
審査の合否は、下記に挙げる項目が判断基準となります。
- 収入の状況
- クレジットカード等の履歴
- 他社からの借入状況
- 他社へのローン申込みの状況
- 家族の構成や住まい
無職であったり過去数年間でクレジットカードの滞納や遅延があったりする場合、返済能力がないと判断されてしまう可能性があるでしょう。
リボ払いをやめたいときにやめるには
自動リボ払いは基本的に、やめたいと思えばいつでも別の支払い方法に変えられます。
「ポイントに釣られて漠然とリボ払いにしてしまっていた」「利用残高の増大を何とかしたい」という場合、速やかに一括支払いなどに変更することをおすすめします。
支払い方法の変更は、電話やWEB、アプリなどで行えるのが一般的です。
一方リボ専用カードを利用している場合、他の支払い方法を選び直せません。
どうしても一括払いや分割払いに変えたい場合は、新たにクレジットカードを発行する必要があります。
またあとからリボでリボ払いに設定している場合も、再度一括払いや分割払いに戻せない点に注意が必要です。
「お金に余裕が出たら他の支払い方法に変えよう」と安易に選ばず、あとからリボの仕組みを理解したうえで慎重に検討しましょう。
リボ払いをやめる際の注意点
リボ払いを他の支払い方法に変更するのは簡単ですが、すでにあるリボ払い残高は完済までリボ払いでの支払いとなります。
過去の買い物を遡ってリボ払いを解消できるわけではない点を、しっかりと理解しておきましょう。
リボ払いでの支払いを完全にやめる方法に、利用残高を一気に無くせる一括払いがあります。
一括払いは大きな支出になるものの、完済までの手数料をカットできるので効率的です。
また長引く債務を解消できるので、精神的な負担から解放されるでしょう。
ただしリボ払いをやめると支払いは基本的に一括払いとなるため、翌月からの支払いに耐えられるかどうかの確認が大切です。
収支の状況によっては分割払いを選んだりクレジットカードの利用を控えたりする対処が必要になります。
よくある質問
最後にリボ払いを使い始めた人やクレジットカードの支払い機能について理解を深めたい人によく挙がる疑問を紹介します。
- リボ払いの利用残高を増やさないようにするにはどうすればいい?
- リボ払いはデメリットしかないって本当?
- クレジットカードのキャッシングでもリボ払いは使える?
- リボ払いとはクレジットカードでだけ使える支払い方法?
- リボ払いは支払い期間を自分で決められないの?
- リボ払いの利用状況はどう確認すればよい?
- クレジットカードでの支払いが全てリボ払いになっていた!どうして?
多くの人が不安を持ちやすいリボ払いのリスクにも触れていくので、今後リボ払いを利用される人はぜひ参考にしてみてください。
リボ払いの利用残高を増やさないようにするにはどうすればいい?
リボ払いの利用残高を増やさないためには、月々の支払額を高めに設定しておくことがおすすめです。
リボ払いの手数料は利用残高を元に算出されるので、早いペースで完済すると負担を軽減できます。
お金に余裕がある際は、繰上げ返済や一括返済などを積極的に活用するとよいでしょう。
また自動リボを選ばず、決済時に支払い方法を選べるようにしておく対処も重要です。
リボ払いの利用を必要最低限に止めるよう日頃から意識していれば、利用残高が知らぬ間に積み上がる事態を避けられるでしょう。
リボ払いはデメリットしかないって本当?
リボ払いが「デメリットしかない」というのは、本当ではありません。
否定的なイメージが強いのは、リボ払いの手数料が割高であるためです。
手数料は利用残高に対してかかるので、無計画な買い物を続けていると総支払額が知らぬ間に積み上がっていることがあります。
またリボ払いの仕組みをきちんと理解していない場合、毎月の支払額や支払い期間を不透明に感じ不安に襲われることもあるでしょう。
しかしリボ払いには大きな買い物をした際に支払いを少額に分散したり、家計を管理しやすくしたりできるメリットもあります。
適切に利用すれば、リボ払いは高額な支出を避けるための有効な手段となるはずです。
クレジットカードのキャッシングでもリボ払いは使える?
クレジットカードのキャッシングは、リボ払いでの支払いが可能です。
キャッシングはATMや口座振り込みなどでお金を借りられるシステムで、キャッシングリボはショッピングリボと一緒に引き落とされます。
通常キャッシング枠はショッピング枠の中に組み込まれていますが、手数料率はキャッシングのほうが割高です。
したがってキャッシングリボをショッピングリボと同じ感覚で利用すると、支払額が予想を上回ってしまうこともあるでしょう。
リボ払いとはクレジットカードでだけ使える支払い方法?
リボ払いはクレジットカードだけの支払い方法ではありません。
消費者金融のローンや銀行のカードローンなども、リボ払いでの返済ができます。
基本的に利用残高に手数料がかかる点は共通しており、手数料率は金融機関によってさまざまです。
通常銀行のカードローンの手数料が比較的低い傾向にありますが、申し込む際には審査が必要になります。
リボ払いは支払い期間を自分で決められないの?
リボ払いは基本的に、支払い期間を自分で決めたり調整したりできません。
なぜなら買い物するたびに、支払い期間を算出する際の土台となる利用残高が変動するからです。
リボ払いを1度しか使わないのであれば支払い期間を予測しやすくなりますが、日常的に利用する場合は自動的に支払い期間が長くなります。
支払い期間を明確にしたい場合は、買い物ごとに支払い期間が決まる分割払いを選ぶとよいでしょう。
リボ払いの利用状況はどう確認すればよい?
リボ払いの利用状況は、クレジットカード会社からの郵送やWEBの会員専用ページなどで確認できます。
利用明細にはカードの詳細な利用状況に加え、次回の支払額や利用残高、手数料などが書いてあるのでよく確認しておきましょう。
またクレジットカード会社のカスタマーサービスに電話して、リボ払いの利用状況を確認することもできます。
カスタマーサービスの電話番号は、カードの裏面に記載されていることが一般的です。
クレジットカードでの支払いが全てリボ払いになっていた!どうして?
「気付けば支払いが全てリボ払いだった」という場合、クレジットカード発行時から自動リボ払いを選択している可能性があります。
自動リボ払いでは決済時に一括払いや分割払いを選んでも自動的にリボ払いとなるため、利用明細を確認しなければ気づかずに過ごしてしまうことがあるでしょう。
また最初からリボ払い専用カードを利用していた場合も、リボ払い以外の支払い方法が選べないため全ての支払いがリボ払いになります。
クレジットカードを申し込む際に、リボ払いの利用方法を規約や案内書などで十分に確認しておきましょう。
まとめ
リボ払いを利用すれば支払いを分散でき、家計を圧迫することなく大きな買い物がしやすくなります。
また毎月の支払額を一定にできるので、家計の管理やライフプランニングをしやすいのもメリットです。
しかし無計画に買い物を続けていると、利用残高が膨張し手数料や支払い期間の負担が増大しかねません。
クレジットカードを申し込む際は、リボ払いの仕組みや限度額などをしっかり下調べしておくことが大切です。
リボ払いへの理解を深め、快適なクレジットライフを送りましょう。