【2024年最新】固定資産税のお得な支払い方法は?クレジットカードやスマホ決済を使ったおすすめの支払い方法を解説

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固定資産税は、私たちの生活に密接に関わる税金の一つです。不動産を所有していると、毎年この税金の支払いが発生します

しかし、その支払い方法や、よりお得に支払う方法について十分に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

この記事では、固定資産税の基本から、さまざまな支払い方法、お得な支払いテクニックまでを網羅的にご紹介します。

固定資産税をお得に支払いたい人や固定資産税をどのように支払うことができるか知りたい方におすすめです。

固定資産税とは

そもそも固定資産税とはどのような税金なのでしょうか。本章では固定資産税の定義や支払い回数など、固定資産税の基本の考え方をご説明します

固定資産税は地方税の一つ

固定資産税は、土地や家屋などの不動産を所有している個人や企業に課せられる地方税です。不動産の価値に基づいて税額が決まり、その資産を持つことによる社会的責任として捉えられています。

この税金は各自治体が管理し、その地域のインフラ整備やサービスの向上に役立てられます。そのため、支払い先は所有する不動産が位置する自治体(例:市町村)となり、税率や評価額は地域によって異なることがあるのです。

固定資産税の支払方法は年4回の分割方式が基本

一般的に固定資産税は、年4回に分けて支払うのが基本です。支払い期日は通常は6月・9月・12月・2月が多く、一括払いも選択として存在します。

期日は自治体によって異なりますので、支払いを忘れないよう、期日を事前に確認しておくようにしましょう。

固定資産税の支払い方法一覧

固定資産税は複数の方法で支払うことが可能です。固定資産税の支払い方法は現時点で7通りあります。

  • クレジットカード
  • スマホ決済
  • ペイジー
  • 口座振替
  • コンビニエンスストア
  • 地方税共通納税システム(eLTAX電子納税)
  • 金融機関や郵便局の窓口

詳しく説明していきます。

クレジットカード

日々の生活で利用することも多いクレジットカードは、現在では多くの地方自治体で固定資産税の納付手段として利用することができます

税金の納付にクレジットカードを使うことで、下記のようなメリットが得られます。

クレジットカード支払いによるメリット

  • ポイントが貯まる
  • 窓口などに赴くことなく、オンラインで納付ができる
  • 通常のクレジットカードの支払いタイミングに従い、後払いで納付できる

自治体によってはまだ未対応のところもありますが、クレジットカード納付に対応している自治体も増えてきており、例えば以下に挙げる自治体ではクレジットカード納付を認められています

クレジットカード納付に対応している市区町村の一例

  • 札幌市
  • 仙台市
  • 宇都宮市
  • 東京都(23区・立川市など)
  • さいたま市
  • 千葉市
  • 川崎市
  • 静岡市
  • 名古屋市
  • 京都市
  • 大阪市
  • 姫路市
  • 広島市
  • 福岡市

管轄の自治体が、固定資産税のクレジットカード納付に対応しているかは、各自治体のサイトから確認してみましょう。利用できる国際ブランドは自治体によって異なりますが、例えばVisaやMastercardであれば、多くの自治体で利用できます

「リクルートカード」なら、年会費無料でポイント高還元率1.2%の特典があります。固定資産税の支払いはもちろん、普段の買い物でお得にポイント貯めたい方にもおすすめです。

クレジットカードでの固定資産税の支払い方

メリットの欄にも書きましたが、クレジットカードで固定資産税を支払う際にはオンラインの納付が原則となります。
そのため、各自治体の窓口に納付しに行くのではなく、各自治体のホームページなどを確認し、自身で行う必要があります。

固定資産税クレジットカードで納付する手順は以下となります。

固定資産税をクレジットカード払いする際の方法

  1. 固定資産税の納税通知書とクレジットカードを用意する
  2. 各自治体のサイトからクレジットカード払い専用のページにアクセスする(各自治体により、ページが異なります)
  3. 納税通知書に記載されている「納付番号」「確認番号」「納付区分」といった納付情報を入力する
  4. クレジットカード情報を入力する
  5. 固定資産税を納付する

① 一部の人は、既に口座振替を利用しているかもしれませんが、その場合、納付書が送付されないため、クレジットカードによる納付ができません。まずは口座振替停止を各自治体へご連絡いただき、納付書がお手元に届いてからクレジットカード納付の手続きを進めてください。

② クレジットカード払いには、一定の手数料がかかります。固定資産税を含む地方税は、10,000円までは37円(税別)、以降10,000円ごとに75円(税別)加算されます。

スマホ決済

スマホ決済とは、PayPay、楽天Pay、au PayのようなQRコードで決済をする手段を指します。

最近ではスマホ決済による納税に対応している自治体も増えてきており、その手軽さやポイント還元率の高さから人気の支払い手段となってきています。

詳しくは後述しますが、クレジットカード決済と組み合わせることでさらにお得に使うことができるため、もしお得に固定資産税を納付したい方にはおすすめの決済手段の1つです。

スマホ決済での固定資産税の支払い方

細かい様式などは自治体によって異なる場合がありますが、一般的なスマホ決済の流れを説明します。

スマホ決済での固定資産税の支払い方法

  1. お手元に届いた納付書とスマホ決済アプリを準備する
  2. 納付書にあるeL-QRをスマホ決済アプリで読み取る
  3. 納付先(例:23区内からなら東京都主税局)と金額がアプリ上に表示される
  4. 支払いボタンをタップする

上記のような非常に簡単な流れで納付が完了できるのもスマホ決済の魅力です。

口座振替

口座振替とは、毎月の公共料金や各種サービスの利用料金を利用者が指定した銀行口座から、自動的に引き落とすことで支払い完了する決済サービスを指します。

固定資産税の納付に使う場合、一度口座を登録しておくとその後は入金のタイミングを意識することなく半自動的に納付を完了させてくれるため、納付のたびにかけるコストをなくしたい人に人気の手段です。

口座振替での固定資産税の支払い方

口座振替での納付の設定の流れを説明します。なお手続きを始める前に、手元に下記のものを用意しましょう。

支払い前に準備しておくべきもの

  • 口座振替を行う金融機関名・支店名・口座番号などが確認できるもの(通帳、キャッシュカード等)
  • 申込税目の納税通知書番号又は氏名コードが確認できるもの(納税通知書、納付書等)
  • 納税義務者・口座名義人情報(電話番号、メールアドレス等)が確認できるもの

上記が用意できたら口座振替での納付の設定を行います。口座振替での納付は以下の手順で行うことができます。

口座振替の手続き方法

  1. 各自治体が用意しているオンラインの口座振替申込受付サービスサイトにアクセスする
  2. サイトの指示に従い、必要情報を記入する
  3. サイトの指示に従い、口座情報を入力する
  4. 金融機関のサイトに遷移するので、画面の指示に従い口座振替のための登録をする
  5. 申し込みが完了
  6. 金融機関が登録され、口座振替が次期から開始される

コンビニエンスストア

固定資産税はコンビニエンスストアで納付することも可能です。対応しているコンビニエンスストアは自治体によって定められているため、納付書に記載してあるコンビニエンスストアを確認の上、納付をしましょう

コンビニエンスでの固定資産税の支払い方

コンビニエンスストアでの納付にあたっては、届いた納付書を持参し、レジで店員の方に渡したら後は指示通り手続きを進めるだけのため、非常に簡単です。

コンビニエンスストアでの納付手段としてクレジットカードは使えませんが、電子マネーや現金を利用することができるため、少しでもお得に納付を考えている場合は、電子マネーにチャージをしてポイントをゲットする方法があります

金融機関や郵便局の窓口

固定資産税は、金融機関や郵便局の窓口で納付することもできます。届いた納付書と現金を持って、窓口に行きましょう。

金融機関の窓口での固定資産税の支払い方

ここでの金融機関とは、各自治体が指定した銀行や信用金庫、信用組合などを指します。納付書などに記載のある自治体が指定する金融機関を確認し、その窓口に赴いて納付を済ませましょう。

郵便局の窓口での固定資産税の支払い方

郵便局での納付は、郵便局で良い場合と、ゆうちょ銀行の窓口に限定されている場合があります。
そのため、まずは納付書の記載を見て、どちらで自身の固定資産税を納付すべきかを確認しましょう。

ゆうちょ銀行は郵便局窓口と併設されているところもありますが、郵便窓口のみの郵便局もあるため、仮にゆうちょ銀行の窓口が指定されている場合は、ゆうちょ銀行窓口を探すか、他の方法での納付を検討しましょう。

固定資産税のお得な支払い方法

固定資産税はどの支払い方法が一番お得なのでしょうか。本章では、固定資産税を支払うにあたって最もお得な方法、最もお得なサービスをご紹介します。

クレジットカードでチャージしたスマホ決済(QR決済)の固定資産税支払いのポイント還元率

固定資産税の支払いは、クレカでチャージしてスマホ決済を行うのがお得です。楽天ペイカードであれば、楽天カードから楽天ペイにチャージをして固定資産税を支払った場合0.5%のポイント還元があります。

クレジットカード・スマホ決済会社固定資産税支払い時のポイント還元率
楽天(楽天カード+楽天ペイ)0.5% (楽天カード→楽天ペイへのチャージ時)
ZHD(PayPayカード+PayPay)0%
KDDI(auPayカード+auPay)0%
Docomo(dカード+d払い)0%
(2024年2月時点の情報)

最もおすすめな固定資産の支払い方法は「楽天ペイ+楽天カード」

上記でもわかるように、他社比較で最もお得な固定資産税の支払い方法は「楽天ペイ+楽天カード」でしょう。

楽天カードから楽天ペイにチャージし、楽天ペイを使って請求書払い(納付書記載のeL-QRを読み取る)を行うことによって、ポイントを0.5%受け取ることができます

楽天カード
年会費無料
ポイント還元率1.00〜3.00%
貯まるポイントの種類楽天ポイント
交換可能マイル・ANAマイル(1ポイント=0.5マイル、50ポイント以上2ポイント単位)
・JALマイル(1ポイント=0.5マイル、50ポイント以上2ポイント単位、月間交換上限20,000ポイント)
国際ブランドVISA / Mastercard / JCB / AMEX(アメックス)
申し込み条件18歳以上
学生可
ショッピング保険なし
旅行保険あり
電子マネー機能楽天Edy
スマホ決済Apple Pay / Google Pay / 楽天ペイ
ショッピング利用可能枠10万円〜100万円
キャッシング利用可能枠
家族カードあり
※年会費:無料
※対象:生計を同一にする配偶者・親・子供(18歳以上)の方
※5枚まで発行可能
ETCカードあり
※年会費:550円
※楽天PointClub会員ランクがカード申込時点でプラチナ会員の場合、楽天カードに付帯して発行する楽天ETCカードの初年度年会費無料
※楽天PointClub会員ランクがETCカード年会費請求月にプラチナ会員の場合、次年度1年間の年会費無料
※発行手数料0円
カードが届くまでの期間通常1週間

楽天カードは国際ブランドのアメックスを年会費無料で持てる珍しいカードです。

年会費が無料かつポイント還元率が1.00%と基本スペックの高さが魅力的なのはもちろんのこと、楽天市場でのポイント還元率が3.00%というのが一番の魅力。また、楽天ポイントは様々なシーンで利用することができるため、楽天ポイントの利用をしている方や考えられている方にとってはメインカードとしても利用できるスペックです。

楽天Pay・楽天Edyのチャージにも紐づけることができるため、ポイントの二重取りが可能。(チャージ金額に対して0.50%が楽天カードから付与され、楽天Pay・楽天Edyからは決済金額に対しての1.00%が付与されます。)

ポイントの二重取りとは、楽天PayやPayPay等のキャッシュレス決済サービスへクレジットカードでチャージして利用した際、キャッシュレス決済サービス上でのポイントとクレジットカードのポイントを二つ得ることを指します。ただ、ICカードやキャッシュレス決済サービス等へのチャージ分はポイント付与対象外としているクレジットカードも多く、付与対象となるカードは限定的です。

楽天サービス以外の特約店がほとんどない事や、楽天ポイントから他ポイントへ交換することがANAマイル・JALマイル以外にできない事がデメリットとしては挙げられますが、楽天ポイントをよく使われる方にとっては特別気にすることではないでしょう。

クレジットカードの多くは電子マネーやキャッシュレス決済サービスへのチャージ利用における還元率が低くなったり、付与ポイントの上限が定めらたりしています。そのため楽天カードにおいても楽天Pay・楽天Edyへのチャージ分に対しては還元率が1.00%ではなく0.50%となるのです。

楽天ペイ・楽天カードの固定資産税支払いの手数料

楽天カードチャージによる楽天ペイでの支払いがお得なことはわかりましたが、手数料はどの程度になるのでしょうか。通常、固定資産税を直接納付する際は、クレジットカードを地方税納付に利用した場合の所定手数料がかかってしまいます。

しかし楽天ペイからのスマホ決済であれば、手数料がかからないため、上述のお得なポイント還元をそのままメリットとして享受することができます。

楽天ペイ・楽天カードの固定資産税支払いキャンペーンとエントリー方法

楽天ペイ、楽天カードの固定資産税支払いキャンペーンはあるのでしょうか。現在楽天ペイ・楽天カードの固定資産税支払いキャンペーンは存在しません。

キャンペーンは通常楽天ペイ、または楽天カードの公式サイトに特設ページや広告として掲載されるため、期的に公式サイトをチェックし、キャンペーンが再開されたらエントリーしてよりお得に固定資産税を支払えるようにしましょう

PayPayやnanacoでの固定資産税の支払いはお得ではなくなっている?

PayPayは2022年3月までは固定資産税の支払いでもポイントを受け取ることができていましたが、2022年4月からポイントの還元がなくなりました

また、nanacoはクレジットカード払いのような手数料支払いを回避しつつ、nanacoへのチャージ時にクレジットカードのポイントを貯めることのできるコンビニ払いの方法として人気でしたが、現在はnanacoへのチャージが可能なクレジットカードが限られていることと、そもそもチャージ分に対してもポイント付与がなされない事から、人気が低迷しました

固定資産税の支払いが遅れそうなときの対処法

ここまでは、お得な固定資産税の支払い方法をご紹介してきましたが、固定資産税の支払いが遅れそうな場合はどのような対処をするべきでしょうか。固定資産税の支払いが遅れそうなときは主に以下の対応が必要です。

  • 予防策の検討
  • 短期的な資金調達の検討
  • 税務署への相談

詳しく説明していきます。

予防策の検討

固定資産税の支払いが遅れる事態を未然に防ぐためには、計画的な資金管理が必要です。税金の額を事前に把握し、年間でお金の使途計画に組み込んだり、税金の納期に応じて四半期ごとに一定額を積み立てておくことが非常に重要といえるでしょう。

また自治体によっては分割納付や納付の猶予制度があるため、事前にその情報を確認し、利用できる場合は早めに手続きをしておくことも大切です。

短期的な資金調達の検討

万が一、納税期限が迫っているにも関わらず資金が不足している場合は、短期的な資金調達を検討する必要があります。

例えば、短期間だけ資金を借りることができる無担保の小口融資や、クレジットカードのキャッシング機能を利用する等が手段として挙げられるでしょう。

ただし、これらの方法は利息や手数料がかかるため、総額が高くなるリスクを理解した上で利用することが重要です。また、友人や家族からの借入も一つの手段ですが、関係性が損なわれる可能性も考慮し、明確な返済計画を持って相談することが望ましいです。

税務署への相談

支払いが遅れそうな場合は、早めに税務署に相談しましょう。

税務署では、延滞税を低減するための納税猶予や分納の手続きを行っており、税金の支払いに困っている場合には相談に応じてくれます。

猶予を受けられるかどうかは、個々の事情により異なるため、事前に必要書類を準備し、具体的な理由を説明できるようにしておくことが肝心です。

よくある質問

本章では、固定資産税についてよくある質問を3つ取り上げてご説明します。該当する質問がある方は参考にしてみてください。

固定資産税の一括払いのメリット・デメリットは?

まずメリットとしては、下記の2つが挙げられます。

  1. 管理の手間が省ける:年に一度の支払いで済むため、3ヶ月ごとの納税手続きを行う必要がない
  2. 忘れにくい:年に1度決まったタイミングで行えることで、分割払いに比べて支払い忘れが発生しにくい

一方、デメリットとしては下記が挙げられます。

  1. 一時的な資金負担:一括で大きな金額を支払うため、資金繰りが難しくなる可能性がある
  2. 決済手段ごとの限度額:決済手段によっては、決済金額や事前の入金金額に上限がある場合がある

一括払いも、四半期ごとの支払いも、かかる総額は変わらないため、上記のメリット・デメリットを踏まえて、自身に合った支払い手段を選びましょう

クレジットカード・スマホ決済での固定資産税の支払いができない地域はあるの?

クレジットカードやスマホ決済を利用して固定資産税を支払うことができるかどうかは、自治体によって異なります。
最近では多くの自治体でクレジットカード・スマホ決済が可能になっていますが、全ての自治体で対応しているわけではありません。

支払い方法については、各自治体の公式サイトや納税通知書に記載されていることが多いので、納付時に確認するか直接自治体に問い合わせると良いでしょう。

楽天ペイ・楽天カードの自動車税支払いの還元率やキャンペーンエントリー方法は?

現在、楽天ペイ・楽天カードの自動車税支払いのキャンペーンは実施していません。キャンペーンを実施する場合は、楽天ペイの公式サイトにキャンペーンページやバナーが表示されますので、利用したい方は公式サイトをチェックしておくことがおすすめです。

固定資産税のお得な支払い方法についてまとめ

ここまで、固定資産税のお得な支払い方法と、関連する情報についてまとめました。

固定資産税の支払いは地域によって支払い可能な手段が異なることがありますそのため、支払いの前に自治体で情報を確認した上、それぞれの支払い方法のメリット・デメリットを踏まえて、自分の生活スタイルに合った支払い方法を選択するようにしましょう。

1 COMMENT

匿名

固定資産税の窓口は税務署ではありません。

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