利回りと利率の違いとは?

利回りと利率の違いとは?

Introduction

債券投資の利回りと利率の違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
債券の利回りと利率の違いについて、わかりやすく解説します。

債券投資の収益

2つの違いを理解するために、まずは債券投資の収益構造を見ていきましょう。
債券投資の収益は、あらかじめ決められた金利に基づいて定期的に支払われる利息と、債券の購入価格と償還価格(または売却価格)の差によって得られる利益から成り立っています。これらを合計したものが「利回り」と呼ばれ、実際の投資収益を示す指標となります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

利率とは

利率とは、額面金額に対して毎年受け取る利息の割合のことです。これは「クーポン」とも呼ばれています。
この利率は債券が発行される時点で決定され、満期まで原則として変わりません。そのため、債券をいつ購入しても、一定期間ごとに、同じ金額の利息を受け取ることができます。

利回りとは

利回りとは、投資金額に対して得られる収益の割合のことをいいます。
利率については一定ですが、利回りは市場の状況によって変化します。債券は発行されてから償還されるまでの間に、市場での取引価格が変動するためです。利回りは、以下の要素によって決まります。

  • 債券をいくらで購入したか
  • 債券がいくらで償還されたか(または売却されたか)
  • 債券をどのくらいの期間保有していたか
  • 保有期間中に受け取った利息の総額

これらをもとに、実際の投資収益を反映した「利回り」が算出されます。

債券を購入するときに大切なのは利回り

債券投資を検討する際には、「利率」だけではなく、「利回り」に注目することが重要です。
利率は一定ですが、利回りは市場環境の変化や購入価格によって変動します。債券価格は発行後も市場環境によって変動するため、購入価格・償還価格・受け取る利息の総額などによって、実際の収益(利回り)は異なります。
そのため、自身の投資スタイルや市場の状況に応じて、適切な債券を選ぶことが大切です。

あかつき証券が表示する「参考利回り」は、債券を購入した後、償還まで保有し続け、予定通り償還された場合の利回りを意味します。
したがって、途中で債券を売却した場合には、実際の利回りが表示されている水準とは異なる可能性があるため、注意が必要です。

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